まともがわからない

虚実半々くらい

東京の空の星は

真夏のピークが去った。

長らくテレビを見ていないので天気予報士が言っていたかどうかは知らないが、9月に入った今日は少し涼しかった気がする。

 

気がつけば早いもので、関東に越してきてから5ヶ月が経った。

緊急事態宣言が発令される中の引越しで、長らく身動きが取れない状況が続いていたが、最近は少しずつこちらでの生活を楽しめるようになってきた。

 

関西にいた時よりも人と会って話す機会が増えたようにも思う。

好きな人たちに会って、話して、笑って、そんなことが幸せだということに改めて気づかされる今日この頃。

こちらでお気に入りの喫茶店、本屋、映画館、バー、カレー屋なんかも見つけることができた。

 

今はこの街を、東京を、もっと知りたいと感じている。

そうすればもっと好きになれるんじゃないかと思う。

 

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高円寺陸橋。

フジファブリックの「茜色の夕日」というシングルのジャケットになっている場所だ。

写真や映像でしか見たことの無かった風景が至るところに何気なくあるのも東京の面白いところだと思う。

 

もちろん関西が恋しいという気持ちもある。

生来人見知りの私であるが、最近は場所にかかわらず色々な人と会って話したいという気持ちが強くなっている。

皮肉なことに簡単に人に会いに行けないこの状況がそうさせたのだろう。

 

日々せわしなく、液晶画面に向かうばかりで空を見上げる余裕もない生活が続いている。

もう少し落ち着いたら、夜空の星でも見ながら楽しい計画を立てられればいい。

星が見えない曇り空の下、まだ生温い風に吹かれながら思った。