まともがわからない

虚実半々くらい

裸のままで

サウナが好きだ。

 

と言っても、本当に趣味としている人みたいに週に何日も通ったりするという訳ではなく、月に2、3回行けばいい方のライトユーザーである。

 

健康ランドみたいな大きい施設もテンションが上がるし、旅先でたまたま行き着いた地元感溢れる銭湯のサウナも趣深い。

大きい施設のいいところは清潔で設備が充実している点である。マッサージ機やレストラン、畳の休憩室なんかあったらついつい長居してしまう。

ローカルな施設も値段が安かったり、常連のおじさん達のどうでもいい話に耳を傾けることができたりと、そちらはそちらでいいところがたくさんある。(神戸で刺青のおじさん二人に挟まれたときは死ぬかと思ったが...)

 

最近人にサウナによく行くという話をすると、必ずと言っていいほど「ととのい」に行ってるんだね、と皮肉っぽく言われるようになった。心外な面もあるが、裏を返せば興味がない人にもその言葉が浸透しているほど昨今サウナはブームとなっているのだろう。

 

サウナに行くようになったのは大学生の頃だと思う。

深夜まで遊ぶことも多く、終電も無くなったけどネカフェやカラオケに泊まるのも飽きたな、という時にカプセルホテル付きサウナ(サウナ付きカプセルホテルではない!)を利用するようになった。

 

サウナの楽しみ方は人それぞれなので、こう入るべき、みたいなのはないと思うんだけど、私は大体5~8分サウナに入り、汗を流してから水風呂に入り、外のベンチで5~10分休む、というサイクルを3回くらい繰り返す。

 

サウナの内部は地獄のミニチュアのようであり、スピリチュアルな儀式のようでもある。熱気溢れる空間で、人々がただ汗をかくために汗をかいているという異様な景色が繰り広げられる。

そこにいる人は誰もが一家言持った評論家のように見えてくるから不思議だ。

 

地獄から解放されると、キンキンの水風呂を挟んで至福の休憩タイムに入る。いわゆる外気浴とか言われるやつである。

サウナと水風呂による極端な寒暖差によってホメオスタシスを乱された身体に、カウンターのように生温い外気が吹き込んでくる。その瞬間、冬の朝、気持ちよすぎて布団からなかなか抜け出せないような、あの感覚が訪れる。「ととのう」という感覚も分からなくはないが、私はむしろこの「ととのわなさ」に魅力を感じている。

 

最後に、最近買った機材の練習がてら適当にサウナの曲を作ったので載せておきます。なんじゃこりゃって感じですが。

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以下歌詞。

 

「サウナ」

 

ととのわない僕の気持ち

汗に溶かして流してくれ

おおサウナ!目が回るようだ

 

湯気が身体を包み込めば

滴る汗がビートになる

おおサウナ!あと2分もつかな

 

冷たい水にダイブして

裸のままで外に寝転ぶのさ