パーティーする人、しない人
パーティーシーンのある映画が好きだ。
特に学生達が大豪邸でめちゃくちゃするやつ。
プロムナードみたいな多少フォーマルなやつも含めれば、大抵の学園モノにはパーティーシーンがあるんじゃないかと思うんだけど、「アメリカン・スリープオーバー」とか「ウォールフラワー」、「レディバード」にもあったっけ?考えてみると意外と思い出せない。
とにかく、高校時代の打ち上げといえば健全に「道とん堀」でお好み焼きを食べていた記憶しかない私からすれば、華やかでシャレてて、楽しさと危うさが混在する感じに憧れてしまう。
日曜日、新宿に「ブックスマート」を観に行った。
あらすじは、学生生活を勉学に費やした親友同士の女子ふたりが、遊んでばかりだと思ってた同級生達のハイレベルな進路にショックを受け、卒業前夜のパーティーで青春を取り戻そうとする、というもの。
言ってしまえばよくあるナード主人公の奮闘もので、正直お約束がクドイと思ってしまうところもあったんだけど、キャラが良かったり下ネタが面白かったりでしっかり笑って泣ける映画だった。
最近観たギャスパー・ノエ監督の「クライマックス」もパーティーがテーマの映画。
著名な振付師によって集められたダンサー達がパーティーを楽しむ中、提供されたサングリアに混入したLSDにより一人また一人と狂っていき、やがてダンスフロアは地獄絵図と化していく、という話。
さすがは鬼才と言われる監督だけあって、映像はスタイリッシュでダフトパンクが参加したという音楽もすごいクール。でも、本当に展開に救いがなさ過ぎて途中でしんどくなって観るのをやめてしまった。
「イカロスの末裔達の御一行(パーティー)/ハイになりたいやつら
遠くまで飛べるかな/堕ちる術なら皆んな心得てる」
やはりパーティーは堕ちるまでがセットなんだろうか。
さらに二番ではこう続く。
「イカロスの末裔達の御一行(パーティー)/ないものねだるやつら」
私が華やかなパーティーに行ったところで、緊張して隅でチビチビ飲んでいるのが関の山。
結局ないものねだりで、お好み焼き屋でドリンクバー飲んでるのが一番楽しいんじゃないかと思い直した。